効果的なのは食べる前に飲む!マルベリーティー

糖分の分解と吸収を防ぐ働きがあることで一躍世界で有名になった”マルベリーティー”

先日道端のマルベリーの木に
小さな花のつぼみがついているのを発見!☆

遠~い昔笑
小学校の校庭の裏にマルベリーの木があって
時期が来るとたわわに実がなるので
放課後友達とこっそり実を食べるのが
楽しみだったことを思い出します。

マルベリー実

マルベリーの実は4月~5月頃に花を咲かせ、
実がつき赤黒くなって食べられるのは6月初めあたりから。

マルベリーは実はもちろんのこと
葉には様々な薬理効果が認められるようになり、特に成分の一つディオキシノジリマイシン(DNJ)が糖尿病や、内蔵脂肪の減少に効果的であることで最近有名になったメディカルハーブです。

学名:Morus alba
和名:クワ
科名:クワ科

マルベリーというと、なんとなく西洋っぽいですが、要は桑の葉です。
昔は日本でもたくさん使われた植物で、「おかいこさん」のえさでした。あのシルクの糸を出してくれる「かいこ」です。
ですから原産は日本、中国、朝鮮半島が産地です。桑という字は、象形文字で神を象徴する神木であったとされています。

日本では絹糸の産業を長年にわたり支えてきました。逆に中国では中医学(漢方医学)のなかで、桑白皮、桑枝、桑葉などが日常的に用いられてきました。

桑の葉には多くのフラボノイド類やステロール、多糖類、タンニンなどの2次代謝産物が含まれ、さまざまな薬理効果が認められるようになりました。特に成分の一つディオキシノジリマイシン(DNJ)が糖尿病や、内蔵脂肪の減少に効果的であることで有名なメディカルハーブです。

食前の30分前にマルベリーティを飲むと効果的と言われています。

糖分が吸収されるには二糖類分解酵素(α–グリコシダーゼ)と呼ばれる酵素が必要なのですが、DNJがこの働きを抑えるため、結果としてブドウ糖の吸収が妨げられ、食後の血糖値の上昇も抑えられるという訳です。
(もちろん、食事しながらでも飲んでほしいのですが、できれば食前からのんでもらったほうがより効果的ということです。)

そのため、我が国でも今後急増が心配されている糖尿病やその合併症の予防に有望視されているのです。

ここで注意したいのは、その為には食事が腸に到達する前、つまり消化前に服用する事が必要であるという事です。

マルベリーはパウダーの形でも入手出来るので、お菓子作りなどでも砂糖の重量の1%(砂糖100gにマルベリーパウダー1g)を添加するだけで糖の吸収を押さえることが出来ます。ティーで服用する場合は茶葉の乾燥重量3gで効果が得られますから、煎茶と同じように用いることが出来ます。

吸収されなかった糖分はそのまま大腸に移行し腸内細菌の栄養となりますが、その際に代謝物が腸を刺激して襦動運動を促すため、便秘の改善にも効果があります。

また、マルベリーの葉にはクワノンと呼ばれる美白成分が含まれているためシミの予防にも効果があります。

外国の化粧品で原材料にマルベリーエキスと記載されている物は美白効果を狙った物です。さらにマルベリーの葉にはミネラルとして亜鉛が多く含まれています。亜鉛は生殖器の発達や味覚に関係しており、亜鉛の欠乏は味覚障害を引き起こす事が知られています。
また、免疫系とも関係があり、ストレスに対する恒常性の維持に役割を果たしているようです。

マルベリーの葉は中国の『神農本草経』に記載されています。
我が国でも鎌倉時代に栄西禅師(1141〜1215年)か記した「喫茶養生記」で、飲水病(現在の糖尿病のこと。以前は糖尿になると口が渇くので飲水病と呼ばれました)にマルベリーの葉茶や葉粥をすすめています。こうした昔の人の知恵の深さには驚かされるばかりですね。

「イボ取りに使える桑の葉エキス」
昔の人の知恵をちょっと紹介します。
1. 葉の裏表を新しいタワシでよく洗い、よく乾燥させてものをザク切りにします。
(生の桑の葉の場合)もちろん乾燥ハーブを使うこともできます。
2. 消毒した蓋つきの瓶に1の葉を入れ、葉の上に焼酎がかぶるほど入れる。
(焼酎、ホワイトリカー、ウォッカなど、いろいろお試しあれ!)
3. 3ヶ月ほど冷暗所で保管して茶色の液になればできあがり。
エキスそのまま使用するとと刺激が強い場合があります。用途に応じて精製水で薄めて使用しましょう。

上記以外にもマルベリーの葉を粉砕してお抹茶のようにした物を食材にふりかけて食べたり、マルベリーのハーブティーをご飯にかけて“お茶漬け”にして召し上がっている方もいらっしゃいます。葉緑素を豊富に含むため風味も良く、おいしくいただけます。

おもな働きは・・・

1、糖吸収の抑制による肥満や糖尿病、それに糖尿病の合併症の予防
2、色素沈着(シミ、くすみ)の予防
3、便秘の改善と腸内環境の改善
4、ストレスに対する恒常性の維持
などが期待出来ます。

参照:2016「特集「養蚕イノベーションのための薬理昆虫分野の創出」食べる桑の機能解析と応用開発  [online]
https://www.jstage.jst.go.jp/article/konchubiotec/85/2/85_2_69/_pdf/-char/ja

【免責事項】この記事に掲載している情報は、2018年8月時点で収集した内容をもとに作成しております。各情報の詳細については必ず、公式サイトでご確認ください

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マルベリーマルベリー
マルベリーの日本名は桑といいます。年に数回も収穫できる強い生命力に富み、蚕が食する唯一の食べ物として日本の戦後の絹の生産業を支えてきました。 漢方でも根の皮,桑の実など古くから使われてきました。後漢時代に書かれた「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」に桑の葉の薬効について記述があります。日本では鎌倉時代に、栄西禅師が「喫茶養生記」という書物の中で桑の葉を取り上げ、飲水病(今の糖尿病)に飲用をすすめていたことでも知られ、その後日本薬局方には「桑白皮(ソウハクヒ)」として収載されています。

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生理活性機能

糖尿病発生抑制
Ⅰ型糖尿病モデルマウスに、クワ葉粉末5%を含む飼料を19週間与えたところ、糖尿病発生が有意に遅延したということです。
また自然発症糖尿病ラットにクワ葉2.5から5%添加食を与え続けたところ、46週を過ぎた当たりより、対照群と比較して有意に糖尿病発症が抑えられたという報告があります。

内蔵脂肪減少
クワ葉摂取により、ショ糖投与で増加したウィスターラット内臓脂肪が、対照レベルまで低下すること、卵巣摘出ラット(更年期の女性のモデルとして利用される)において30%クワ葉含有食を摂取することで内臓脂肪が有意に減少することが観察されています。

血小板凝集抑制
クワ葉抽出物を正常ウサギおよび高コレステロール負荷ウサギの静脈に投与すると、いずれのウサギも血小板の凝集能が抑制され、プラスミン活性の増強が見られた。これは、クワ葉抽出物の血流改善の可能性を示唆するものとして報告されています。

脂質代謝の改善
クワ葉抽出物をコレステロール負荷により実験的に高脂血症としたウサギに投与した結果、脂質代謝の改善効果が観察されました。

臨床試験

食後高血糖抑制
Ⅱ型糖尿病患者にクワ葉抽出物を食前投与し、食後の血漿血糖値とHbA1C、血清インスリン濃度を調べた結果、いずれも上昇を抑えられており、糖の吸収を抑える働きがあると考えられています。逆に低血糖などの副作用も報告されていないとのことです。

参考文献
小島芳弘 日本栄養・食糧学会誌 54、6、361 (2001)
青山みどり 群馬県立医療短期大学紀要8、59(2001)
斎藤嘉美 臨床医薬 18、1389 (2002)

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