親愛なるDr Dukeのハーブ療法〜鎮静・鎮咳のハーブたち

親愛なるDr Dukeのハーブ療法〜鎮静・鎮咳のハーブたち

ハーブの研究者であり、元アメリカ農務省の顧問、医学博士で、農学・植物学者である、Dr Duke氏の数ある著書の中から、少しづつ私なりの解釈を加えて綴るコラムをご紹介します。今回は「気管支炎に役立つ植物たち」という切り口で、Dr Dukeの著書からいくつかの視点をご紹介したいと思います。

参照:「JAMES A. DUKE」  [online]
https://www.amazon.co.jp/James-A.-Duke/e/B000APSJ7G/ref=dp_byline_cont_book_1

クラウターハウスでは、お客様の体調などをお聞きしハーブを処方していくカウンセリングブレンドティを作っていくサービスがあります。その常連さんの一人で、大阪に住む大学生の男の子がいます。

初めて彼から電話をもらったのが、つい半年前、何度かやり取りをして、サンプルのハーブティもいくつか作りながら「気管支が弱い」という、私との共通症状を少しでも緩和できるハーブティの処方を提案しました。

その彼のお母さんから今回電話をもらって、あまりに咳がひどいので、またいつものブレンドを作ってくれということでした。

もちろん、彼も薬と併用して使っている事も分かっているし、彼自身も少しでも咳を楽にするために鎮静・鎮咳のハーブたちを役立るというちゃんとした考えのもとで使ってくれているので、こちらも安心して、いろいろ提案できます。

という訳で今回は「気管支炎」についてDr Dukeの考えをまとめてみました。


Dr Dukeの著書の中では、よく彼が引き合いに出す漢方薬があります。
「双黄連(shuang huang lian)」というハーブ処方です。

中身はというとスイカズラ(忍冬)【Lonicera japonica】レンギョウ(連翹)【Forsythia suspensa】、サプリメントでも知られるスカルキャップ【Scutellaria laterflora】が使われています。漢方薬としては結構有名ですが、アメリカFDA(米国の厚生労働省にあたる政府機関)では食品としてはまだ認可されていません。

参照:「FDA」  [online]
https://www.fda.gov/

スイカズラ(忍冬)やレンギョウ(連翹)はよく自然の鎮静・鎮咳作用として利用されているようですが、なかなか日本では手に入りづらいのですよ。
もっと身近なところではユーカリ特に【Eucalyptus globulus】あたりは多くの方が知っているとでしょう。ユーカリプトールとも呼ばれる精油成分です。

その他、Dr Dukeは以下の代表的なハーブたちを推奨しています。
どれもコミッションE(ドイツの政府機関)では認めれた自然薬です。ドイツでは合成医薬品以外に、伝統的に使われている自然由来の医薬品も区別されています。日本で言えば漢方みたいなものです。

参照:「Commission E」  [online]
https://en.wikipedia.org/wiki/Commission_E

<代表的な気管支系ハーブ>

*マーレイン(ビロードモウズイカ)【Verbascum thapsus】
コミッションEでは呼吸器疾患の有用性が認められている。

*ネトル(イラクサ)【Urtica dioica】
アレルギー対策で知られるネトルだが、コミッションEでは気管支炎、ぜんそく、花粉症などに有用性が認められている。

*プランテーン(オオバコ属)【Plantago lanceolata】
いわゆるオオバコの仲間たちは、咳抑制剤として世界的な評価がある。
コミッションでも気管支トラブル全般に有用性を認めている。

*ウスベニタチアオイ(マシューマロウ・ビロードアオイ)【Althaea officinalis】
マローブルー(ウスベニアオイ)も有名だが、それよりも粘液性が強い。
コミッションEでは、気道沈静薬として、また抗炎症薬として有用性を認めている。

またイギリスの有名な薬草医である、Dr.David Hoffmanは、著書の「The herbal handbook」の中でハッカ類とマーレインの処方を紹介しています。
日本ではあまり流通していない、マーレインですが、欧米での評価は高いようです。

参照:「Dr.David Hoffman The herbal handbook」  [online]
https://www.amazon.com/Herbal-Handbook-by-David-Hoffman/dp/B007GJQTXA

私もマーレインはウーロン茶みたいな味わいなので、咳が出てるときは、ちょっと入れて飲んだりします。ペパーミントと合わせてもすっきり感が出て咳には合いますよ。

またDr Dukeは、著書の中でよく免疫賦活作用で知られるエキナセア【Echinacea purpurea】なども推奨している。エキナセアはハーブを勉強した方なら必ず知っているハーブですね。アメリカンネイティブが昔から使ってきた感染予防のハーブです。

彼のおもしろレシピに、「Burning Broncho Buster Spread(訳すなら灼熱気管支退治ペーストとでも言いましょうか??)なるペーストを紹介しています。
クッキーとかにつけて食べるといいらしいです。
中身はというと、ニンニク、ショウガ、からし、ターメリック、チリ、わさびの混合ペースト。見るからにすごそう、、だからBurning(燃えるような・・)なのね。

要は、香辛料の持つ気管支拡張作用を期待しているのでしょう。
試してみたい方はぜひ、トライしてみて!

私ならジンジャーぐらい試していいと思います。

あと栄養学的には、ビタミンCがオススメ。
ビタミンCは抗酸化作用で知られているビタミンですが、抗酸化=抗炎症作用を期待できますね。特に炎症を起こしている気管支炎には有効だと思います。
とにかく風邪のときにはビタミンCを多くとれと言われる所以です。さらに予防策としては、大豆などの穀物類に多く含まれるマグネシウムは有効です。

という訳で、私は自分だけの咳コンコンブレンドティにお世話になっているというお話でした。

初稿2007年
更新 2017年11月

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