日本が誇るメディカルハーブ、和の叡智〜マルベリー(桑の葉)

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糖の吸収を抑えるメディカルハーブ、そして美白も!

マルベリー White mulberry

学名: Morus alba (マルス・アルバ)

和名・別名:桑、桑白皮(ソウハクヒ)

科名:クワ科

使用部位:葉部


leaf3_mini 植物分類と歴史

マルベリーの日本名は桑です。年に6回も収穫できるように強い生命力に富み、蚕が食する唯一の食べ物として日本の戦後の絹の生産業を支えてきました。漢方でも、根の皮、桑の実など古くから使われてきました。後漢時代に書かれた「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう)に桑の葉の薬効について記述があります。日本では鎌倉時代に、栄西禅師が「喫茶養生記」という書物の中で桑の葉を取り上げ、飲水病(今の糖尿病)に飲用をすすめていたことでも知られ、その後日本薬局方には、「桑白皮」(ソウハクヒ)として収載されています。欧米でも、糖の吸収を抑えるということで一躍有名になったメディカルハーブです。このマルベリーのティーは、糖分の摂り過ぎが気になっている方にオススメのハーブティーです。

leaf3_mini 成分ほか

デオキシノジリマイシン(DNJ)/ガンマアミノ酪酸(GABA)/クロロフィル/フィトステロール(シトルテロール)/ミネラル(鉄、カルシウム、亜鉛)

leaf3_mini 安全性基準

安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)
(Botanical Safety Handbook 2nd Edition アメリカハーブ製品協会(AHPA)収載)


leaf3_mini 学術データ(食経験/機能性)

<食経験と機能性>
マルベリーは日本茶に近い味わいなので、飲みやすいハーブティーです。糖分の摂りすぎが気になっている方は、食事や間食の30分前ぐらい目安に飲みましょう。そうでない方は、お好きなタイミングで! 栄養補給におすすめします。鉄分などのミネラルやクロロフィルも含まれているので、貧血気味の方にもおすすめできるハーブです。

ハーブティとして飲用する以外には、マルベリーパックとして、カオリンなどのパック剤と混ぜて使用することで肌の調子を整えてくれます。そのほか、やけど・腰痛・肩こり・ねんざ・水イボ・口内炎・のどの痛み・かゆみ・湿疹・虫さされ・水虫など、いろんな用途で使うことができます。

マルベリーの主成分のデオキシノジリマイシン(DNJ)という成分に、摂取した糖分の分解と吸収を防ぐ働きがあることが知られています。食事による糖質は、小腸壁でαグルコシダーゼという酵素と結びつくことで、体内で吸収可能な形に分解されます。DNJは、ブドウ糖と構造が大変よく似ているため、αグルコシダーゼと結びついてしまいます。それで本物のブドウ糖が来ても働けないようにして、糖分は吸収されずにそのまま小腸から大腸へ送られていきます。DNJの結合は比較的ゆるいため、ブドウ糖の吸収を全て阻害するわけではなく、ゆっくりと吸収されるようになります。結果として、食後の血糖値の急上昇が抑えられ、糖尿病の予防や改善に効果を発揮します。またDNJには、インスリン自体の分泌を促進する効果があります。さらに吸収されなかった糖分は、腸内環境の調整役として働いてくれるので、一石二鳥です。糖分の摂りすぎが気になっている方、気軽にダイエットを試してみたい方、間食の罪悪感を減らしたい方にもオススメです。飲み方のポイントは、食事の30分前ぐらいを目安に飲むとよいです。マルベリーには抑制系の神経伝達物質であるガンマアミノ酪酸(GABA)も含むので、ちょっとした癒し効果も期待できます。さらに、マルベリーは栄養素も多く含んでいます。日本人に不足しがちなカルシウムは小松菜の1.5倍、鉄は小松菜の15倍、カロテンはほうれん草の10倍も含まれています。そのほかにも亜鉛などのミネラル、クロロフィル(葉緑素)も含んでいるため、貧血気味の方にもおすすめできるハーブです。

(文責 株式会社ホリスティックハーブ研究所)


参考図書
「The Green Pharmacy James A Duke著
「The complete New Herbal Richard Mabey著」
「Botanical Safety Handbook アメリカハーブ製品協会(AHPA)編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
「ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
データベース
Proceedings of the National Academy of Sciences
健康食品データベース 第一出版 Pharmacist’s Letter/Prescriber’s Letterエディターズ 編 (独)国立健康・栄養研究所 監訳
米国国立医学図書館 PubMed®

 


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