カレンデュラ~クレオパトラも愛した美容オイル

カレンデュラ~クレオパトラも愛した美容オイル

カレンデュラ Pot Marigold

古代エジプト時代から、皮膚を守るカレンデュラオイルとして利用されてきたハーブです。

学名:Calendula officinalis

和名・別名:トウ(唐)/キンセンカ/ポットマリーゴールド

科名:キク科

使用部位:花部


leaf3_mini 植物分類と歴史

カレンデュラは、マリーゴールドとも呼ばれるものの仲間です。中世の教会のお祭りでこの花が聖母マリアに捧げられたことに由来し 「Mary’s Gold」と名付けられ、マリアさまの黄金の花として親しまれています。日本では、キンセンカの名でよく知られています。公園の花壇や家庭でよく植えられていますが、それは園芸用の品種で、フレンチマリーゴールドとか、アフリカンマリーゴールドと呼ばれているものがほとんどです。飲用や薬用に使われているのは、ひとまわり花の大きな品種のポットマリーゴールドと呼ばれる品種です。
古代エジプトでは若返りの妙薬とされ、かのクレオパトラもオイルで抽出したカレンデュラオイルを愛用していたとか。インドのヒンドゥー教徒は祭壇をこの花で飾り、ペルシアやギリシャでは、美しい花びらを料理に添えてつけ合せや薬味としていました。カレンデュラという名の由来ですが、毎月の初めに花が咲いているのをローマ人が見て「カレンデュラ(カレンダー)」と名づけたとされています。日の出とともに花を開き、太陽を追いかけながら夕刻に花を閉じる習性があり、シェークスピアは『冬物語』の中に「日暮れとともにベッドにつき、朝日とともに泣きながら起きる花」と記しています。また、インドやパキスタンなどの国では、神にお供えする花として、ヒンズー教などの寺院でも祭壇に飾る花として、親しまれています。

leaf3_mini 成分ほか

カロテノイド(ルテインなど)/フィトステロール(タラキステロールなど)/苦味質/多糖類/精油

leaf3_mini 安全性基準

クラス1:適切に使用する場合、安全に摂取できるもの
相互作用:クラスA
(Botanical Safety Handbook 2nd Edition アメリカハーブ製品協会(AHPA)収載)

leaf3_mini 学術データ(食経験/機能性)

ヨーロッパではカレンデュラは食べられる花「エディブルフラワー」と呼ばれ、 葉をそのままサラダにします。美しいオレンジ色の花びらは、米、魚料理に彩りを添え、お菓子の色付け、チーズやジャムなどの着色料としても使用されてきました。カロチンやカロチノイドなどの黄色い色素は、着色料として古くから料理やお菓子の色づけに利用され、チーズの色づけにも使われてきました。花は生の状態でサフランの代用品としても利用され、サラダやオムレツ、チーズの色付けに使われます。また、花びらをパンやケーキに焼き込んだり、ローストチキンを作るときにはチキンに擦り込んで焼きます。乳製品ととても相性がいいので、ミルクに混ぜたりするのも問題ないです。もっと手軽に食べるには、生の花をサラダに散らして色を楽しんだり、スープやピラフの色付けにも使えます。

  

カロチノイド色素によるあざやかなオレンジ色の花弁が特徴です。花弁を植物油に漬け込んで成分を溶出させたカレンデュラ油とミツロウで作るカレンデュラ軟膏は外傷や皮膚のトラブルに幅広くもちいられ万能軟膏の名で知られています。またカロテノイドやステロールという成分を含み、傷ついた皮膚や粘膜を修復して保護する働きがあるので、しもやけ、あかぎれ、ひび、湿疹などの皮膚のトラブルによく用いられてきました。

<カレンデュラの成分カロテノイドのルテインの働きについて>
白内障は目の水晶体のたんぱく質が変性することで白く濁り、視界がぼやけたり、光をまぶしく感じたりといった症状が表れます。原因のひとつに活性酸素が挙げられます。また、黄斑変性症は目の網膜の中心部である黄斑が変性し、ものが歪んで見えたり中心部が見えにくくなったりといった症状が表れる疾患です。黄斑はルテインが集まっている場所ですが、加齢などによって黄斑のルテイン濃度が低下すると、エネルギーの高い光のダメージによって発症しやすくなります。どちらの疾病もルテインの摂取が予防に有効です。
その他にも、カレンデュラの成分のトリテルペノイドは、抗炎症、抗ウイルス作用とともに、免疫系を刺激して白血球の貪食作用を増やす働きがあることから、殺菌作用とともに感染に対する抵抗力を高めます。さらに発汗作用や解熱作用、抗炎症作用により、喉の炎症、痛みの緩和などの初期段階における風邪にも有効とされています。またウイルスを抑え、リンパの老廃物の排泄を助け、腫れをやわらげることがわかっています。その他、白癬菌などへの抗真菌作用、ヘルペスなどに対する抗ウイルス作用、抗寄生虫作用も確認されています。

カレンデュラはチンキ剤や浸出油の材料として使われることが多いです。特にセントジョーンズワートと組み合わせた浸出油は、万能軟膏、ハーブティー、石鹸、バスオイル、シャンプーなどにも応用できます。花弁は、シルクや羊毛の黄色系の染色にも適しています。ミョウバンを媒染剤として染めると、木綿に対してもきれいなレモンイエローに染まります。花弁だけでなく、茎や葉も一緒に刈り込んで染めると、褐色がかったグリーンが出ます。

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