「安産のお茶」とも呼ばれる女性の味方〜ラズベリーリーフ

その実は「神の白いフルーツ」と呼ばれ、ハーブティーは「安産のお茶」とも呼ばれる女性の味方。

ラズベリーリーフ raspberry leaf

ラズベリーリーフは女性のためのハーブの代表。妊婦さんへの贈り物によく用いられるハーブです。

学名:Rubus idaeus (ルブス・イダエウス)
和名・別名:ヨーロッパイチゴ/覆盆子(フクボンシ)
科名:バラ科
使用部位:葉部


leaf3_mini 植物分類と歴史

ラズベリーリーフは、ユーラシア大陸から北米にかけて成育し、その実は仏語ではフランボワーズと呼ばれ、甘酸っぱい香りのするハーブです。古代ギリシア神話によれば、ラズベリーは「神の白いフルーツ」と呼ばれ、地中海に浮かぶクレタ島で生まれたとされています。ラズベリーの最初の栽培の記録は1548年、イギリスで栽培が始まったと伝わっています。修道士が滋養強壮のために栽培を始めたといわれており、そこから徐々にヨーロッパ全域に広がりました。ラズベリーは、女性の出産の際に子宮の緊張を和らげてくれる働きをすることから「安産のお茶」として使われてきました。ですから「マタニティハーブ」や「ウーマンズハーブ」とも言われています。ラズベリーはフィトエストロゲンという成分が入っていないハーブなので、妊娠中やホルモン調整を必要としている人でも安心して利用できます。また妊娠中の子宮筋を正常に保つ働きがあり、産後の子宮や骨盤を早く元に戻しお腹をすっきりさせるとも言われています。使用部位は葉の部分ですが、別名「ヨーロッパキイチゴ」と言われるように、赤い実はフランボワーズ(ラズベリー)という名前で、広く世に知られています。この実はケーキやジャムなどで使用されています。

leaf3_mini 成分ほか

フラボノイド配糖体(フラガリン)/タンニン(没食子酸、エラグ酸)/ビタミンC

leaf3_mini 学術データ(食経験/機能性)

<食経験と機能性>
ラズベリーの実は、ケーキやジャムなどいろんな用途として利用されています。ハーブティーは癖がなく飲みやすいです。ほのかにフランボワーズの甘い香りがします。やさしいという表現がぴったりの味です。少し濃い目にいれると、日本茶(緑茶)のような味がします。単独でもおいしいハーブですが、オススメはリラックス系のブレンドや、美容系などのハーブなどがいいかも。カモミールやリンデン、レモングラス、レモンバームといったハーブがオススメです。

ラズベリーリーフは、つわりの不快感を抑えるハーブとしても知られています。つわりがひどいときは、ラズベリーのお茶にひとつまみ程度のジンジャーを加えたお茶もオススメです。また妊婦さんだけではなく、生理痛などの緩和にも使えるハーブです。レモンバームなどと組み合わせて飲んでみるのもいいでしょう。下痢のときにもラズベリーティーはオススメです。収斂作用で知られるエラグ酸のタンニンを多く含んでいますので、古くから自然の下痢止めとしても用いられてきました。個人差はありますが、試してみてはいかがでしょう?

ラズベリーリーフは女性のためのハーブの代表。ヨーロッパでは、出産を控えた妊婦さんへの贈り物によく用いられるハーブです。カフェインやフィトステロールの成分が含まれていないので、妊婦さんにとって安全に飲めるハーブのひとつなのです。ラズベリーの成分のフラガリンが、子宮筋の収縮を調整するといわれているので、生理痛やPMS(月経前症候群:生理前の頭痛、下痢、便秘、むくみ、冷え、不安などの症状)の痛みを緩和します。そしてエラグ酸という珍しいタンニンが含まれている点も特徴です。これは抗酸化作用や収斂作用にも優れ、古くから下痢止めや扁桃腺などの緩和に用いられています。これらによって分娩中の出血を抑え、さらに子宮の収縮を促すことで、分娩をラクにしてくれるようです。そして出産後は母乳の出をよくしてくれます。まさに「女性のための」がぴったりのハーブですね。また、エラグ酸にはメラニン生成に関わる酵素(チロシナーゼ)内の銅イオンの活性化を防ぐ効果があります。この働きによっても、シミの原因であるメラニンが生成されることを防ぐと言われています。さらに、美白効果が高いと言われるハイドロキノンと似た効果を持っていることで、注目されはじめています。

(文責 株式会社ホリスティックハーブ研究所)

leaf3_mini 安全性と相互作用

安全性:クラス1(適切に使用する場合、安全に摂取できるもの)
相互作用:クラスA
(Botanical Safety Handbook 2nd Edition アメリカハーブ製品協会(AHPA)収載)ます

参照:2001「色素沈着症に対するエラグ酸配合製剤の有用性評価」  [pdf]
https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/43/4-5/43_4-5_286/_pdf/-char/ja


【参考図書】
「The Green Pharmacy」 James A Duke著
「The complete New Herbal」 Richard Mabey著
「Botanical Safety Handbook アメリカハーブ製品協会(AHPA)編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
「Fifty Plants that changed the course of History Bill Laws著」
『西洋博物学者列伝―アリストテレスからダーウィンまで』ロバート ハクスリー著
「ケルトの植物」Wolf‐Dieter Storl (原著)

【データベース】
Proceedings of the National Academy of Sciences
健康食品データベース 第一出版 Pharmacist’s Letter/Prescriber’s Letterエディターズ 編 (独)国立健康・栄養研究所 監訳
米国国立医学図書館 PubMed®


どんな風味?
癖がなく飲みやすいハーブです。フランボワーズの甘い香りがほのかにします。やさしいという表現がぴったりの味です。少し濃い目にいれると日本茶(緑茶)のような味がします。
単独でもおいしいハーブですが、オススメはリラックス系のブレンドや美容系などのハーブなどがいいかも。カモミールやリンデン、イブニングプリムローズといったハーブがオススメ!


こんな使い方もありますよ!
ラズベリーは、つわりの不快感を押えるハーブとしても知られています。つわりがひどい時は、ラズベリーのお茶に一つまみ程度のジンジャーを加えたお茶もオススメです。また妊婦さんだけではなく、生理痛などの緩和にも使えるハーブです。レモンバームなどと組み合わせて飲んでみては?
下痢の時にもラズベリーティはオススメです。収斂作用で知られるエラグ酸のタンニンを多く含んでいますので、古くから自然の下痢止めとしても用いられてきました。個人差はありますが、試してみてはいかがでしょう?


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